物心ついた頃から、犬は常に家にいた。亡くなった父が無類の犬好きだったからだ。なので、そもそも犬がいない生活が考えられない。
現在飼っているのは、メスのビーグルで、親戚宅で飼われていたビーグルが産んだ中の1匹である。実は当初このビーグルを飼うつもりはなかった。その頃、我が家には先に飼っていた雑種のオス犬がいて、多頭飼いの経験がなかったからだ。それでも、実際に赤ちゃんビーグルを見て抱いてみれば、不安よりも可愛さが勝ってしまうもので、結局のところ父親譲りの犬バカな性格がなせるわざということだろう。ビーグルの子犬を貰い受けてすぐに、先住の雑種犬が持病の心臓病で亡くなってしまったこともあり、結果的にはペットロスに陥らずにすんだのは良かった。
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前足の付け根にコリッとした「しこり(瘤)」のようなもの
4年くらい前、10歳の頃に左右の前足の付け根にコリッとしたしこりのようなものができた。病院で診てもらったところ脂肪の塊とのことで、大きくなり過ぎないうちに除去することを勧められたので、手術をすることになった。
脂肪の塊は、手術で取り除く以外に解決法がないので、かかりつけの動物病院で手術を行うことにした。手術後は2日間ほど入院している。
獣医の説明によれば、手術自体は非常に単純なもので、麻酔で眠らせた後、該当する部分の毛を剃って幹部を露出させ、ざっくりと切り開いて脂肪の塊を除去し縫い合わせる。問題は手術そのものよりも、予後のケアにある。手術の傷跡をなめたり、かきむしったりする可能性があるからだ。病院でも、そのような懸念があることは承知していて、抗生物質や塗り薬を処方してくれた。
なぜ、脂肪の塊ができたのか
手術の結果、脂肪の塊は無事に取り除くことができた。除去した塊をみせてもらったが、ひとつはピンポン球くらいの大きさがあって、意外に大きいのに驚いた。一応、悪い病気(悪性腫瘍など)がないか検査も行い、問題がないことも確認された。
なぜ、脂肪の塊ができたのか。理由は様々あるようだが、食生活と体質が関係しているのは間違いないらしい。ウチの場合、メインで与える食事はカリカリ系のペットフードとおやつ用のジャーキーだが、室内で飼っているので、人間の食事のときについつい肉とか魚とかの人間の食べるものを与えてしまっていた。基本、人間の食べ物は犬や猫が食べると体に悪いものが多い。カワイイからの与えてしまうのは、肥満の原因にもなるし良いことはないと改めて実感した。ウチのように、ついついペットに人間のごはんをあげてしまっている飼い主さんは、良く考えた方がいいと思う。
体質的なものに関しては、獣医から聞いた話としてビーグル、中でもメスのビーグルは体にできものができやすいとのことだった。科学的な根拠がどのくらいあるかは不明だが、少なくとその病院では過去にウチのビーグルと同様の症状で手術したビーグルがいたといっていたので、少なくとも経験則としての発言なのだと思う。
犬の体にできたできものやしこりは毛並みもあって見ただけではわからない。もし、そのしこりが悪性のものだった場合、発見が遅れてしまって見つかった時には手遅れだったという可能性もある。なので、愛犬とのスキンシップを頻繁にして、肌の状態を適切に把握することをオススメしたい。ちょっとでも不安なところがあったら、かかりつけの獣医さんに診てもらうようにしてほしい。